お客様とのギャップが広がるほど「伝える」ことの大切さを感じています。
私達エステティシャンはお客様の肌に直接触れ、
「きれい」に導きます。
でも、ただ触れているのではありません。
「聞く」→「見る」→「触る」こと。
そして学んだ肌知識をフルに活用し、
悩みの原因を探っていきます。
例えば乾燥について
「角質層がたっぶり満たされてないと、
全ての悩みの元になるので
気をつけてくださいね。」
レベルの伝え方をします。
そこにはちゃんとした根拠があるから
ハッキリ伝えることができます。
なぜ乾燥させちゃいけないのか?
10年前、私がエステティシャンになった頃の
肌知識レベルと言えば
角質層、顆粒層、有棘層、基底層がそれぞれ何層あるか?
くらいのものじゃなかったかな?
素人に毛が生えた程度ですよ(-_-;)
でも年々学びも深くなり、知識も豊富になってくる。
覚える用語も増えてくる。
基底層で生まれた細胞は、
有棘層でゴルジ体(ケアトヒアリン顆粒の原型)をつくる。
さらに顆粒層では、層状顆粒、ケアトヒアリン顆粒になり、
細胞同士はデスモソームで連結している。
ターンオーバーを重ねながら、
酵素&水で溶解、
それぞれ細胞間脂質とNMFになる。
角質層は死んだ細胞とはいえ、
落屑するまでかろうじてコルネオデスモソームで連結している。
同じ潤いについて説明ですが、全く違います。
でも、この一連の流れがどれほど大切で、
健康な肌に密接しているのか?
知っているから、お肌を乾燥させたくないんです。
だから忘れてはいけないのが、10年前の私です。
お客様とのギャップが大きくなればなるほど、
肌知識などなかった、あの頃を忘れてはいけない。
そう思います。
「お肌を乾燥させないために、
自らの肌力をアップさせましょうね。」
こんな単純な会話ひとつですが、
そこには深~い意味があるんです。
昔の自分に語りかけるように、
お客様にもわかりやすく説明する。
伝わらなければ、理解してもらえなかったら
「伝わってない」と同じ。
そこを忘れてはいけないと心がけています。
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